在来工法で建築した注文住宅

在来工法とは、日本で伝統的な木造軸組み構造で建築する工法です。木造建築の一戸建てに採用されることの多い工法ですが、建売分譲住宅では少なくなってきています。延床面積が120平方メートル未満の一戸建ての場合は、壁材で強固に建築したほうが耐震性能が強くなることもあり、延床面積が100平方メートル前後の建売分譲住宅では在来工法は少なくなっています。注文住宅では在来工法は人気があります。

建売分譲住宅と同じ規模の延床面積で建築する場合でも、注文住宅ならば在来工法は可能です。在来工法の最大の利点は、柱と梁で構造体を形成することなので、壁の撤去が容易なことです。耐久性の高い天然無垢材を使用して建築すれば柱と梁は長持ちしますので、柱や梁よりも早くに劣化してしまう壁材や部品は交換リフォームすることができます。注文住宅が長持ちしやすいのは、経年劣化しやすい壁材を丸ごと撤去して新規交換することが可能だからです。

在来工法で建築した一戸建ては、経年劣化した木材や金具類を簡単に新規交換できます。リフォームと言っても、交換リフォームが多いのも、柱と梁の構造体は寿命が長く、傷みやすい壁材は修繕するよりも新しく交換したほうが新築同様の内装に回復するからです。化学性の接着剤を使用しないので、健康にも配慮された住まいに仕上がります。在来工法では、接着剤が必要な箇所には自然素材の糊を使用します。

のりは、にかわと呼ばれる動物性の自然素材の場合もあり、健康被害が発生しません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です